ハーブ辞典

ヤロウ

表示名称
ヤロウ
学名
Achillea millefolium L.
和名
セイヨウノコギリソウ
種別
キク科ノコギリソウ属
原産地
ヨーロッパ~西アジア
利用部位
葉、花、根
含有成分
ビタミン、ミネラル類、タンニン、アスパラギン、イソ吉草酸、フラボノイド(アピゲニン、ルテオリンなど)、苦味アルカロイド、精油(α ビネン、βピネン、α-ツジロン、サピネン、ボルネオール、カマズレン、リモネン)など

ヤロウは、草丈が80cm~1mほどになる多年草で、春から夏にかけて小さな白い花(園芸種でピンクや黄色などもある)を咲かせます。葉は細かい鋸歯状で柔らかです。学名の「アキレア」は、ギリシャ神話の英雄アキレスが戦場で兵士の傷を癒すのにこの植物を用いたことに由来します。聖なる力があるとされ、中国の占い師やヨーロッパのドルイド教の祭司たちが占いにヤロウの茎を用いました。日本には明治20年に渡来しています。

美容/健康に関するコラム

葉は辛味があり、刻んでサラダやスープに入れたり、リキュールの香りづけに用います。葉と花をハーブティーにして、風邪気味の時や食欲不振の時などに飲むとよいでしょう。また、生の葉には止血効果があるので、たたいて傷口に当てて治療します。妊娠中の使用は避けましょう。