ハーブ辞典

トマト

表示名称
トマト
学名
Solanum lycopersicum
和名
トマト、赤茄子(あかなす)、蕃茄(ばんか)
種別
ナス科ナス属
原産地
南米アンデス地方
利用部位
果実
含有成分
ペクチン、リコピン、クエン酸、リンゴ酸、カリウム、βカロチン、ビタミンB6、ビタミンC、ルチンなど
症状・目的

南米のアンデス地方原産で、本来は多年草ですが、温帯地方では一年草として栽培されます。日本には江戸時代に長崎に伝来しましたが、そのころは観賞用でした。明治に入り食用としての栽培が始まったものの、独特の臭いのため普及しませんでした。20世紀に入り、アメリカから桃色大果品種が導入されてからは、赤色品種に比べて臭いや酸味が少ないことから人気が出て日本全国各地へ広まりました。現在ではたくさんの品種が栽培され、日々品種改良も進んでいます。

美容/健康に関するコラム

「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれるほど、栄養価の高い野菜です。酸味はクエン酸とリンゴ酸で、胃液の分泌を促進して消化を助け、食欲増進や疲労回復の効果があります。赤い色素のリコピンには強力な抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎ、シミ・シワ予防など美肌効果があります。水溶性のビタミンCやカリウム摂取には生食が良く、食べる直前に切ると栄養価が落ちません。一方、リコピンやβ-カロテン、ビタミンEは油に溶けやすく、ドレッシングやオリーブオイルと合わせると吸収がよくなります。様々な調理法でお楽しみください。