女性ホルモンのこと、もっと知りたい。

寒さが本格的となり、肌も身体も冷えやすい冬。
冷えは万病のもとと言われますが、実は女性にとって大切な「女性ホルモン」の働きも低下させる大敵です。
今回は、美肌や健康にも大きく関わる女性ホルモンについて徹底特集。冬に負けない、健やかな美しさを保つために、ぜひお役立てください。

女性ホルモンは、何に関わっているの?

女性ホルモンには女性らしさに関わる「エストロゲン」と妊娠に関わる「プロゲステロン」があります。特に「エストロゲン」は、美肌や美髪、骨や身体の健やかさにも関わり、そのマルチパワーが近年注目されています。

エストロゲンで、ぷるぷる美人に?!

肌のハリやうるおいに関わるコラーゲンとヒアルロン酸。実はエストロゲンは、肌内部に働きかけて、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す働きがあり、別名「美肌ホルモン」とも言われます。ぷるぷる美肌を保つためにも大切なホルモンなのです。

気になる骨密度にも関係が!

骨は、骨を壊す「骨吸収」と骨をつくる「骨形成」のサイクルで新陳代謝し、常に作り替えられています。エストロゲンはこの代謝バランスに働きかけ、骨量を保つ働きがあります。そのため、女性ホルモンが減る年代になると、骨粗しょう症のリスクが高まると言われます。

豊かな髪とツルツルボディの鍵

一般に男性は体毛が濃く、女性は目立ちません。これはエストロゲンに抑毛作用があるため。ただし頭髪に関しては、真逆。エストロゲンは髪の発育をサポートし、豊かな美髪を育てる鍵を握っています。

始めよう。女性ホルモンUP生活。

女性にとって大切なエストロゲンの分泌量は、一生でわずかティースプーン一杯分。この少ない量で月経や出産、体調管理などをまかなっています。年齢や不規則な生活などで分泌量は下がるので、普段からエストロゲンを意識した暮らし、始めませんか?

ヒント1 食べる

女性ホルモンと聞いて思い浮かぶのが、イソフラボンです。大豆に含まれるイソフラボンは、エストロゲンと似た働きをすると最近注目度が上がっています。大豆や納豆、豆乳などを適度に食事に取りいれましょう。

代表的な食品のイソフラボン含有量: 豆腐半丁60mg/納豆1パック37mg

※イソフラボンは過剰摂取すると婦人系や甲状腺系の疾患に影響すると言われています。1日の摂取上限の目安を守って摂るようにしましょう。(目安は70〜75mg。そのうち40〜45mgは食品で摂ることが望ましいとされています)

ヒント2 温める

冷えは血行不良を招き、女性ホルモンも影響を受けます。なぜなら卵巣に栄養や酸素を届けたり、作られた女性ホルモンを巡らせたりするのも血液だからです。入浴はしっかり湯船につかって体を温める、冷たい飲み物は避けるなど、普段から温生活を心がけましょう。

ヒント3 幸せな時間を過ごす

ストレスは、女性ホルモンの分泌を妨げる物質を作り出すと言われます。一方、ときめきや幸せを感じると、セロトニンというホルモンが分泌され、その影響を受けてエストロゲンの分泌も活発になるとか。たっぷりの睡眠と、自分の好きなことをして過ごす時間を大切にしましょう。

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