ハーブガーデン作業日記
*2022年11~12月編*

スタッフ家田です。引き続き、ハーブガーデンの管理作業の様子をお伝えします🍂

11月4日

今日はヤーコンの種イモを植え付けます。まずは、先日サトイモとヤーコンを掘り上げた後の畑を耕し、畝を作りました。畝は真っすぐがよいので、長い棒で跡をつけて目印に。

早速、(収穫後に残されていた)ヤーコンの種イモを植え付けました。通常、ヤーコンの種イモの植え付けは春に行うものらしいのですが、種イモの保存は土の中が安心なのと、春になって忘れないように(^^;)ということで、今植えてしまいました。昨年もそのようにしたということなので、きっと大丈夫ですね。ヤーコンの茎と葉を刻んでお布団にしました。

クスノキの周りのユーパトリウムチョコラータの花が終わり綿毛になっていたので、刈り取ってコンポストへ入れました。

 

11月9日

園路の落ち葉を掃きました。集めた落ち葉は落ち葉専用のコンポストにいれて腐葉土にします。土の上の落ち葉は、場所によっては除去せず残しています。

▲左側が落ち葉だけのコンポスト

 

プルモナリア(ラングワート)、ハマギクなど、オープンガーデンの残りの苗を植えました。名前の分からない、ミツバまたはクリスマスローズの葉に似た植物もあります。花の色や開花時期を考慮し、周辺植物との調和に配慮して植える場所を決めます。

夏の花が咲き終わり、ドライハーブ状態になっているものが多数あります。ドライのままで形がかわいいもの等は残し、アゲラタム(フジバカマ?よく似ているんです)やドクダミは根元から切りました。

ヤブツルアズキの黒く熟したものを発見。さやの中のマメは、本当に小豆を小さくしたよう。Sさんが持ち帰っておこわに入れて炊いてみるとのこと!

 

11月16日

今日はスナップエンドウの種を蒔く日です。(サヤインゲンの後の連作は良くないらしいので)今ミニトマトが植えてある場所にということになりました。ということで、まずは残っているトマトの片付けでした。青い実は収穫してピクルスにします。ツルと葉は(マルチング用に)刻みました。

▲残ったミニトマトで作ったピクルス

 

ミニトマトのために組んでいた支柱を竹の本数を増やして補強、サイズアップしました。水平を確認しながら縦横の竹を麻ひもで縛りました。

土を軽く耕し有機石灰を投入したらいよいよ種まき。1列は普通の白花のスナップエンドウ(市販の種)、もう1列は実も花も紫のスナップエンドウ(ガーデンで種取したもの)。こちらの紫のスナップエンドウは、オープンガーデンでもお客様の目を引きました。うまく育ちますように。

 

11月21日

午前中は雨でしたが、ガーデンでは素敵な企画がありました。
講師の茅根先生をお招きして、かごを編む体験をさせていただきました。

材料は、アケビのつるです。
見よう見まねで一生懸命編むこと5時間。

同じ設計図とは思えないほど、個性的な( ´艸`)4つのかごが出来上がりました!きれいにまとまったのは先生のおかげです。初心者にもわかりやすく教えていただき、失敗もカバーしてくださいました。

充実感とともに、またひとつ、植物の恵みを感じた一日でした。
「生活に利用できる庭」という視点に、一つ加わりました。
これからはかごに使えそうなつるを、探してしまいそうです。

 

11月29日

落ち葉を掃いていると、園路に丸くてガラス玉のような実と羽状複葉の葉が落ちていました。こちらはソープナッツエキスがとれるムクロジの木で、果皮がサポニンを含んでいるそう。黒い種は数珠や羽根つきの羽根の玉になるそうです。

ミズヒキの見頃がもう終わりです。かなりの面積を占めていて周りの日当たりにも影響していそうなので、根元から切って束ねてコンポストへ。ものすごい量でした。また種がこぼれたので増えてしまいそうです。来年出てきたら、間引く必要がありそうです。

マジョラムの茎にカマキリの卵がありました。そういえばさっき、カマキリの死骸をみたなと思いました。その死んでいたカマキリは、夏に見た時のように緑ではなく茶色でした。

 

12月9日

本格的な冷え込みとまでいかないものの、今朝は霜が降り、空気が冷たいと感じました。

今日はキウイの収穫の日です。脚立を持ってきて、ハサミで切る人、下で受ける人。切るのはSさんと家田が交代で担当。やや小粒ですが、数は去年よりずっと多いです。ここで、ハプニング。切って落としたキウイが1個見当たらず、あきらめて別の作業をしていたところ、後でTさんのエプロンポケットからひょっこり。ちょっと潰れていたので、その場で3人で味見することに。それが、とびっきり甘くて美味しかった!しかも温められたせいか適度に柔らかくなっていました。

キウイの収穫を終えるとガーデンの冬支度作業に入ります。サトウキビ(和三盆!)とレモングラスを掘り上げて、温室へ移動しました。空いたところには堆肥で穴埋め。サトウキビは温室で冬を越せるかどうか、ハーブガーデンでは初の試みです。

ススキを根元で刈り取りました。穂の部分は燃やすごみへ。他は束ねて積んでおき、ワラとして使うときを待ちます。

本格的な冬の前の作業は、春への準備でもあります。また、刈り取ったものは食べたり利用するだけでなく、土を肥やしたり、保温したり、雑草除けになったり、少しも無駄にならず、次の命をつないでいきます。

 

12月15日

今週は、このガーデンを設計施工して下さったかたくり工房さんが来て剪定をしています。せっかくなので、作業しつつコッソリ(笑)見守ります。

ニッケイなど大きな木は、少し離れたところからジーっと眺めてから、剪定されていました。どの枝を切れば樹形が整うか判断されていたのでしょうか。

ローズマリーの剪定のコツを伺いました。下部の木質化してしまったところはもう葉はでてこなくなるので、大きくなる前にこまめに剪定して新しい枝を出すようにした方がきれいにまとまるとのことです。ガーデン入り口に列植されたものの一部は、かなり木質化してしまっているのですが、思い切って剪定されていました。枯れないように葉を少し残しているとのことですが、「それでも枯れる時は枯れる」ので、できれば新しい苗を別の場所に予備で作っておくのが望ましいとのことです。

マルベリーが成長して枝に手が届きにくくなってきていたのですが、パッツンと潔く切られていました。

今日はこのお庭をデザインした阿部容子先生もいらっしゃっており、お庭にかける想いやこのハーブガーデンのデザインについてインタビューをさせていただきました。興味深いお話をたくさん聴くことができました。インタビューの内容は、こちらの「ハーブガーデン作業日記」特別編でご紹介する予定です。

 

12月20日

マツの木やトキワマンサクの生垣などの下の草取り、落ち葉かきをしました。

スイートバイオレットの根が地表に出ているようなところがあるので、奥のコンポストの堆肥を足しました。雑草も入れているコンポストなので、草が生えてきたら抜く必要があります。

ダイコンの葉が青々と茂り、首が土からでてきて、食べごろのようです。

12月26日

山積みになっていた剪定枝を乾燥させるため、ガレージ内に吊るしたり、かごや渡した網板に広げたりしました。小屋の中はとても良い香りでいっぱいになりました。量が多いのでやや過密ですが、うまく乾燥してくれますように。

完全に乾いたら、サシェやポプリづくりに使う予定です。

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