ハーブガーデン作業日記
*2026年4月編*

スタッフ家田です。大変遅くなってしまいましたが、4月のガーデン作業の様子をお届けします。雨が降って止むごとにどんどん草木は成長し、気温も上がってきて一気に季節が動いた一月でした。草取りに、植え付けにと庭仕事も忙しくなりました。不耕起・無農薬・無施肥・多種混植の「ワイワイハーブサークル」は、施工後3年で土の中の様子が変わったようです。

4月10日(金)

最高気温19℃、雨ときどき曇り

カラッと晴れない天気が続くこのごろです。しかし気温はだいぶ上がってきて、雨が多いのは庭の植物にとってはよい恵みです。今日も雨予報だったのですが、午前中は小雨程度で済みましたので、種まきなどの作業を進めることができました。

あれよあれよという間にフキノトウは背が伸び、山菜のコゴミは「クサソテツ」になり、菜の花もほとんど花が開いてしまって、食べ時を過ぎてしまいました。1週間経つと様子が全然ちがってきます。ドクダミやミントが葉を茂らせはじめ、ヒメシャガが咲き始め、ジャーマンカモミールが蕾をつけはじめました。

クサソテツとドクダミ

明るい黄緑色がクサソテツ、一面に生えている濃い緑のハート形の葉はドクダミ

ジャーマンカモミール

蕾をつけはじめたジャーマンカモミール

行きがけに本社スタッフから「昨日タラの芽をとって食べた」とききました。分けるとほんの少しずつだったということですが、美味しかったそうです。芽をとった後、樹高が大きくなりすぎないよう幹を切ったということで、見に行ってみると、なんと切り口から透明の樹液が溢れていました。おいしさと栄養価の高さから「山菜の王様」ともよばれるタラの芽。そこにみなぎる生命力を感じました。

タラの芽

タラの芽の切り口から透明の樹液が…

収穫のエリアの菜の花がほぼ終わりかけなので、種取り用を残して抜いたり(耕起エリア)地上部で切ったり(不耕起エリア)して片づけました。不耕起エリアのダイコンも、根を土中に残し、その隣に何かを植えてみることにしました。

菜の花を片づけ

菜の花は種取り用を残して片づけ

土が湿っているので種まきにはもってこいの日。菜の花があった場所に、極早生のエダマメとニンジンの種をまきました。
となりでは、約1か月前に植え付けたジャガイモが元気に芽を出していました。春まきのシュンギクとコマツナも無事生えそろっています。

スティックブロッコリー、いまごろになって肥大してきた秋まきのコールラビ、シュッコンソバの若葉を収穫。シュッコンソバは実をソバ粉として利用するのは難しいそうですが、若葉を食べるので「野菜そば」ともいわれているそうです。ポリフェノールのルチンが豊富に含まれているそうです!お浸しにして食べたら、クセはほとんどなく、酸味があって爽やかな味わいでした。

コールラビ

春になって肥大した秋まきのコールラビ

シュッコンソバ

シュッコンソバの若葉を収穫。酸味があります。

4月17日 (金)

最高気温16℃、晴れ

無農薬・無耕起・無施肥のワイワイハーブサークルを施工してから、およそ3年が経ちました。楽しみ半分不安半分のスタートでしたが、1年目、2年目は思うようには植えたものが育たず、小さいままだったり、発芽してもその後育たなかったり、いつの間にか消えていたりしました。しかし昨年3年目は、肥料をやっているエリアにはかなわないものの、いろんな野菜やハーブが育ち、しかも前より大きく元気に成長するようになってきたと感じました。4回目の春の今年は、生えてくる草の種類もかわってきた(スギナが減り、ホトケノザやハコベなどが増えてきた)のを感じています。そんなわけで、施工時にも実施した「土壌微生物多様性・活性値(BIOTREX)」の検査(分析は株式会社DGCテクノロジーさんに依頼)を3年越しに実施することになり、今日は土を採取しました。掘ってみると、前は土が硬かったのが、ずいぶんやわらかくフカフカになっているのを感じました。活性値は向上しているでしょうか。ドキドキですが、検査結果が楽しみです。

ワイワイハーブサークル

3年ぶりに土壌分析を行ったワイワイハーブサークル

ブロッコリー、ニラ、ソラマメ、ダイコンなどが育っている様子

土壌採取後、ソラマメとキヌサヤが植わっていないところにエダマメの種をまきました。マメ類をたくさん植えるのは、土を肥やすための工夫で、根に共生する土壌根粒菌の窒素固定効果を期待してのことです。他にもニンジン、レタスミックスなどの種をまきました。

収穫のエリアに謎の双葉が多数出現。何だろうと思って調べてみたらどうやらエビスグサの発芽のようでした。昨年植えてあったところを中心に半円状に生えてきています。今年は種をまかなくてすみそうです!エビスグサは江戸時代に中国から渡来した植物で、緩下作用、目の疲労回復作用などが知られています。日本最古の家庭療養本『救民妙薬』をお手本に日本古来のハーブを集めた薬草・薬木のエリアにも一部移植しました。

謎の発芽はエビスグサでした

謎の発芽はエビスグサでした

12月に仕込んだコーヒーかす肥料を開けてみると、甘くて良い香り。発酵が成功したようです。さっそく収穫のエリアなどに利用しました。目立ってきたスギナなどを中心に草取りも行いました。Sさんは剪定したミントの挿し木に取り組んでいました。

4月23日 (木)

最高気温17℃、曇りのち雨

出勤すると、Sさんが脚立に上りモッコウバラのアーチの剪定に取り掛かっていました。勢いよく伸びた新芽で花が隠れているので、花が見えるように切っているとのことでした。脚立を出したついでに、垂れ下がったムベのツルも上部に誘引してくれました。

モッコウバラのアーチ

剪定されたモッコウバラのアーチ

年々暑くなるのが早いので、夏野菜の植え付けも少し前倒しで、ということで早めに入手した苗を植え付けました。ショウガはまめにお店をチェックして、大きな近江生姜を2袋入手できました。

ショウガ

ショウガの苗を手で割る

Tさんに教わりながらショウガの植え付け作業を行いました。種ショウガはよく洗って、目分量で50~100g程度ずつになるよう手で割り、切り口と表面を乾燥させます。このときコバエなどがきて卵を産まないよう注意する必要があるそうです。乾かしている間に他の作業をして、雨が降らないうちに植え付けです。容器で芽出しをしてから植え付けることを予定していましたが、直に植えることにしました。間隔をとって10㎝ほどの深さに1列に植え付け、間にコーヒーかす肥料を入れました。直射日光を嫌うので、日陰になるよう隣(南側)にはナスやピーマンを植え付けました。最後は藁でマルチングして軽く水やりして完了です。

ショウガ植え付け

ショウガ植え付け

ショウガの南側にナスを植え付け

ショウガの南側にナスを植え付け

ほかに、ミニトマトとキュウリを、ツタンカーメンえんどうのネット沿いに植え付けました。エンドウの収穫が終わる5月後半に交代することを想定しています。

ワイワイハーブサークルの方にもキュウリ、ミニパプリカ、ミニトマトを植え付けました。

先月まいたナスタチウムは不織布で保温していたにもかかわらず全く発芽しませんでした。結論は、発芽適温を維持するため「4月になって暖かくなってから種まきすべし」ということです。遅くなってしまいましたが追いまきしました。
また、秋に種まきしたベニバナが、約半数くらいは冬を越せなかったので、こちらも種を追いまきしました。今からだと生育は小さめになってしまうかもしれません。次回からは、秋にまくならちゃんと不織布で保温すること、春にまくなら3月中にを気を付けたいと思います。

ベニバナ

ベニバナの種を追加でまきました

4月30日(木)

最高気温16℃、曇り

ここのところ道端でよく目にする、鮮やかなオレンジ色の花といえば、「ナガミヒナゲシ」。一見かわいらしい花ですが、触るとかぶれることもあり、繁殖力が非常に強くアレロパシー作用により生態系への影響も懸念される植物です。もちろんハーブガーデンには植えていないのですが、種が飛んでくるのか、あちらこちらに生えてきて、見つけるたびに取り除いています。今日は許可を得て、お隣の敷地のナガミヒナゲシの除去にSさんとうかがいました。しばらく前に除草剤を散布したということで、その影響か葉が黄色っぽくなり花が白っぽくしおれてきていました。ただ、既に咲き終わって種をつけている個体もあり、ケシの繫殖力は侮れないということで、一つ一つ抜き去ってビニール袋に入れました。なんと90Lのビニール袋2つ半分にもなりました。

種をつける前に処分できたので、来年はきっとハーブガーデンに飛んでくる数も減るだろうと期待。ところが、ビニール袋を持ってゴミ集積場に向かう途中反対側のお隣の畑にびっしりとナガミヒナゲシが咲いているのが目に入ってきて、ちょっとがっかりしたのでした。

お隣の敷地に生えたナガミヒナゲシ

繁殖力が強いナガミヒナゲシ

コーヒーかすがバケツ一杯たまってきたため、米ぬか、腐葉土、くんたんと一緒にぼかし肥を仕込みました。その途中、本社を訪れていた大学のゼミの皆さんがガーデン見学に来られ、使っている堆肥や肥料のことなども含め興味を持って色々とご質問いただきました。

できあがったコーヒーかすぼかし肥

できあがったコーヒーかすぼかし肥。表面の白カビは混ぜ込んで使います。

(以前ウジが湧いてしまった経験から)仕込んだものは虫が入らないよう袋を3重にして倉庫に。できあがったぼかし肥の方は、主に収穫のエリアに活用しています。今日も施したのですが、甘い発酵の匂いが漂ったとたん虫が寄ってくるので慌てて袋を閉めました。

育苗箱で種から順調に大きくなっていたコールラビをワイワイハーブサークルと耕起エリアに植え付けました。ワイワイハーブサークルでは亜麻の繊細なブルーの花が咲いていました。

亜麻の花

亜麻の花

今日は少し肌寒かったのですが、明日以降気温が20℃以上の日が続きそうなので、発芽温度の高い種をまくときです。今日はローゼルとトウガラシの種をポットにまきました。バラフライピーはちょっと早めにと今月中旬にまき、不織布で保温していたのですが、今のところ発芽率がよくないです。

17日に採土した、ワイワイハーブサークルの土壌分析の結果が届きました!予想通り、3年前と比べ明らかに数値が良くなっていました。ここで行った分析というのは、株式会社DGCテクノロジーさんによって開発された方法で、土壌中の微生物の多様性と活性を評価するものです。豊かで作物が良く育ち病気が起きにくい土壌には多様な微生物が活発にいるということが、国や県の研究機関によってこれまでわかってきたそうです。その「BIOREX」という分析値は今回約118万、偏差値61。これは、「豊かな土壌、病原微生物の密度が低い場合は病気が起こりにくい」という評価になります。(ちなみに、前回は偏差値49でした。)まだ、すごくいい土壌とはいえませんが、かなり改善されてきていることは確かです。上でも書いたとおり、前より色々な植物が育ちやすくなっていることを感じています。

「種と苗以外の有機物は持ち込まない」というルールなので、腐葉土等も含めて堆肥や肥料はいっさい施していないのですが、無農薬不耕起で多種混植を続けることでここまで土壌の状態が良くなるというのを示した結果となりました。

Share